このページでは、先ほどの「玄野計の身長と体重について（推測・予想）」のページにおけるデータに基づいて今度は、玄野計の彼女という重要なポジションを占める『小島多恵』（こじまたえ / タエちゃん）の身長と体重の推測を試みたいと思います。

推測の方法としては、（既にデータを得られている）玄野計と小島多恵とが一緒に描かれているコマを探し出し、そこに描かれている両者の「頭頂部」から「かかと」までの長さを測定したうえで、それらの比率を割り出す（さらには、その比率の値を玄野計のデータに掛け合わせる）ことによって行います。

なるべく正確な比率を得るために、長さの測定は、コミックスまたはYJの紙面に定規を当てたりするのではなく、紙面をスキャナーにより解像度1200dpiでスキャンしたうえで、そのスキャン画像上でピクセルの個数をカウントする（実際には２点のＹ座標値の差を求める）ことにより行うこととします。

また、身長比較という観点から、概ね次の条件をみたすコマをスキャン対象に選ぶこととします。条件とはすなわち、

さらに、比率の精度を上げる観点からも、

条件に合うコマが複数存在する場合には、それぞれのコマにおいて比率を求め、それらの平均値を用いることにします。

足に履いている物の厚みも無視できないため、これも考慮に入れて計算します。具体的には、靴底のアウトソールとして描かれた部分を除外して測ることにより靴底の厚みによる誤差が小さくなるようにしています。なお、境界線の描かれているアウトソールとは異なりインソール等の厚みは見た目からは把握できないので、やむを得ず無視することにします。

髪形や風に吹かれたなどの影響で髪の毛が浮いている場合は、頭皮の大体の位置を想像して頭頂部のＹ座標を取っています。

視点に対して体の向きが斜めであるなどの場合も考慮し、「頭頂部」から「かかと」までの長さは、原則として、両足それぞれについての分を測定したうえで、その平均値を用いることにします。

なお、このページで行っている計算に絡む玄野計の身長と体重の値については、有効数字を無視しています。これらの値は作中の巨人自身が測定した値であると思われるところ（１）、巨人が測定に用いた技術の詳細が不明（２）という状況で、しかも巨人語文字により表記されていた（３）測定値をどう解釈して有効数字を考慮すべきなのか、判断できなかったからです。また、身長の「5'4'' to 5'6''」（「5ﾌｨｰﾄ4ｲﾝﾁ～5ﾌｨｰﾄ6ｲﾝﾁ」＝「64ｲﾝﾁ～66ｲﾝﾁ」）という表記から厳密に有効数字２桁と考えてしまうと計算結果が大雑把になりすぎて全く面白味のないものになってしまうことも理由の１つです（本音としてはこちらが主たる理由ですが…）。

他方、ピクセル数に関しては私自身が測定した値なので、有効数字を考慮します。下の表の「身長（ピクセル）」欄から分かるとおり、いずれも４桁でしたので結局、計算結果の有効数字は４桁となるハズです。なお、計算には電卓を用い、計算過程では電卓の値を丸めていません。また、最終的な予想値以外を表記する際は、有効数字にかかわらずなるべく多くの桁数を（ただし表のセル幅に収まる限度で）残しつつ丸めています。

[0307]（第307話）と[0312]（第312話）の値を見比べてみると、小島多恵の身長の値（中間値）はそれぞれ147.42cmと148.19cmと出ており、少なくともこれら２つのコマを見る限りでは、かなり正確に比率を維持して描かれていることが分かります。

上の２つの値の平均を取って、予想値を【147.8cm前後】としておきます。

この147.8cm前後という小島多恵の身長は平均的な高校生の女子と比べてどの辺の位置にあるのか、それを分かりやすくするための表を下に載せておきます。

上の表を見ても確認できるとおり、小島多恵は高校生女子としてはかなり小柄なようです（今さら分かりきったことのようにも思えますが、データに基づいて検証された点には一応の意義があるといえます）。さらに、小学６年生の平均値に近いことが分かります。奇しくも、平成１３年度・小６のデータと全く値が一致しています（４）。

ところで「小６」といえば、[0327]（第327話）において仲河駿（なかがわ しゅん）が初対面の小島多恵に対し、「小６」かと尋ねるシーンがありますが、彼によるこの最初の見立ても、ある意味ではかなり正確な所を突いていたということになります（その後の「小４」は流石に言いすぎだったという感じがしますが）。

次に体重ですが、こちらについては身長で採った手法をそのまま使うことができません。

そこで、ちょうど先ほど出した身長の予想値が平成１３年度の統計値と一致していたことから、体重の値も借用してしまうことが次善の方法として考えられます。

この場合、単純に40.7kgという予想になります。

ただ、いくら性別と身長が同じだからといって、小６と高校生の発育状況の違いを無視してよいものか、疑問が残ります（とはいえ、実際どの程度の違いがあるのか把握しているわけではありませんが…）。体型まで完全に小６レベルと言うのはタエちゃんに可哀相な気もします（笑）

他方、玄野計との身長比率に基づき（身長比の３乗を体重比と見て）計算してしまう方法も考えられますが（５）、これはこれで、男女間の骨格・肉付きの違いを無視する点に難があります。

ただ、一応この方法で計算しておくと、

{ (1784/1998 + 3461/3856) / 2 }^3 * (121 + 132) / 2 * 0.45359237
= 41.16770027828874258518831958342…
= 約41.2kgとなり、実は先ほどの40.7kgと顕著な違いは出ないことが分かります。

個人的には、小６女子の平均体重より高校生の小島多恵のほうが若干重くて良いような気がしています（きちんとした根拠はありませんが）。

そこで、少し乱暴ですが、「小６女子平均値」と、それより若干重く出た「玄野計との身長比で求めた値（丸め前）」の平均を取って、

40.93385013914437129259415979171…
= 【約40.9kg】を当サイトにおける予想値としたいと思います。

先ほどと同じ要領で２人が履いていた上履き、ガンツ靴（ガンツシューズ）、革靴の「底の厚み」（ただし、アウトソールのみ）を計算してみましたので、ピクセル数と共に記しておきます。蛇足のようにも思えますが、少なくとも身長とガンツ靴との比率は、他の登場人物の身長を予想する際に役立つ可能性がありますので…。有効数字２桁ですが、計算途中の値の表記については「２．　身長の推測」で前述したとおりです。