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GANTZ(ガンツ) 第363話 空の塔
ガンツバイク計器上のアラビア文字(解読)

2012/05/10 2012/12/31

このページは未完成です


ex:ride Spride.03 ガンツバイク (ノンスケール ABS塗装済み完成品) ex:ride Spride.03 ガンツバイク Amazon.co.jp

このページでは、『GANTZ363話の中で小島多恵の背後に描かれた飛行ユニット付きガンツバイクの計器上に表示されたアラビア語らしき文字の解読を行っています。

「新出の巨人語文字ではないのか?!」と気になった方も中にはおられるかも知れませんが、表示されている場所(ガンツバイクの計器上)からして、どうやら違うようです。

アラビア語は全く分からないのですが、とりあえず2箇所だけ、一字ずつ転写文字(言わばアラビア語におけるローマ字表記)に置き換えていくと特定の単語を表記しようとした意図が垣間見える箇所がありましたので、一応書いておきます。

ただし、以下の記述はほとんど憶測に近いもので、無意味な文字の羅列に対して勝手に意味のある解釈を与えてしまっている可能性がありますので、その点を踏まえてお読みください。

残りの箇所についても、余力があれば(苦笑)、いずれ解読を試みたいと思います。

2012/12/31追記:最近コミックスを読み返していて、実はガンツバイクが作中で初めて登場した頃から既に同じ文面(文字列)が表示されていたことに気付きました。かなり小さいですが、13巻0145話18P目4コマ目で確認できます。このことにより、計器上の文面(文字列)には特に深い意味は無かった、という可能性がいっそう強まった気がします。少なくとも、その時々の状況をリアルタイムに反映したものではないことが判明しましたので、そのことと矛盾するような記述は無視しながらこのページはご覧いただければと思います。


P表記はコミックス準拠です

YJ24号との照合のために当Webページを閲覧される方へ】

P(ページ番号)表記はコミックス第35巻を基準としています。YJ掲載時のカラー扉絵を01P目としてカウントした場合、コミックス第35巻に収録された分と比べ1ページ分のズレが生じることになります。そこで、扉絵は除外してカウントしていただくか、当Webページ内のP表記に「1」を加えることで、正しい情報としてご覧いただけます。

  • コミックス第35巻でご覧の方 → そのままで大丈夫です。
  • YJ24号でご覧の方 → P表記に「1」を加えて読み替えてください(例:14P目2コマ目→15P目2コマ目)。

対象 原文 備考
英訳 和訳
2012/06/02 セル追加

14P目2コマ目

 西くんが嬉しそうに「チェックメイトだぜ!!」と叫んでいるコマです。

 この「チェックメイト」という言葉、チェスにおける「詰み」を意味することは有名ですが、調べてみると実はペルシア語が語源なのだそうです。ちなみに、ペルシア語もアラビア文字を使う言語の1つです。

 偶然だとは思うのですが、アラビア文字が描かれたのと同じ363話の中で(しかも色々な意味でパンチのきいた(笑)印象的な場面のセリフとして)この語が登場したというのは、面白い偶然だと思いました。そこで一応、備考という形でご紹介させていただきました。

2012/05/12 セル追加

19P目3コマ目

(1) コマ右下の文字列
(縦に表示)

لن

 本来の角度から右に90度回転されて表示されているようです。

 位置的に見て20P目3コマ目(1)(a)の末尾2文字のようです。

 LN  
(2) コマ左下
(a) 上部1行目

نر بشردن َ َل م هو

 母音記号のファトハらしきものが、子音字の上に付されず単独で、しかも2つ連続して並ぶなど、アラビア文字を使う言語として通常では考えられない表記のされ方がしています。

 هو は人称代名詞の「彼」を意味するなど、ごく断片的に見ればアラビア語と言える箇所もあるようですが、全体としてきちんとしたアラビア語(その他、ペルシア語やウルドゥー語など、アラビア文字を使う言語)として成り立っているかは、疑わしいというのが今のところの印象です。

 原文欄で بشردن と表記した箇所は、紙面上ではبسردن という風に見えているかと思います。両者の違いは2文字目がش 「SH」(シーン)かس 「S」(スィーン)かということですが、このコマではちょうど吹き出しの下部が2文字目の上部(すなわち区別の要となる3つの点の部分)を隠してしまっているため、一応いずれの可能性もあるということになります。現時点ではとりあえず、この後の説明の都合上、 ش 「SH」(シーン) であると仮定しています。

 بشردن は一見すると2つの単語が並んでいるかのようですが、文字同士の距離から判断すると、「このコマの表記としては」1つにつながっていると思われます。ر 「R」(ラー)はもともと次の文字とは絶対につながらない文字であるため、紛らわしいところです。

 もっとも、一つながりの بشردن のままではどうも意味を成しにくいようなので、 بشر という部分に着目してみると、「BASHAR」(バシャール)という単語が浮かび上がってきます。これは調べてみると「人間」を意味する単語のようです。また、Wikipediaで「バシャール」を引いてみると「チャネリング」「宇宙存在」「エササニ星人」など、何やらGANTZ読者の我々がいかにも食い付きそうな(?)キーワードの入った説明文が出てきます(笑)。

2012/06/02 追記

 なお、参考までに記しておきますと、 دن はペルシア語として見ると動詞の不定形語尾として頻繁に登場する文字列であり、他方、ウルドゥー語として見ると「日」を意味する単語となるようです。

2012/06/02 追記

 2ch本スレ385にて、さりげなく「バサラ」と書き込んでくださった方(>>620)がおられましたので(笑)、その可能性を追加しておきます。上で書いたとおり、2文字目はもともとس 「S」(スィーン)の可能性が残っていますし、伐折羅(ばさら)は仏教における武神、十二神将の一として知られますから、「軍神」(≒武神)つながり(?)で何らかの意味を含んでいるとも想像できるかも知れません。

2012/06/02 追記

 ـ َ َل という箇所は、この備考欄の冒頭でも触れたとおり、通常では考えられない表記です。ただ、それだけに、ここは「ガンツ独自の」表記と捉えるべき箇所とも考えられます。つまり、「A」に対応するアラビア文字には ا (アリフ)が存在しますが、その代わりに「A」の音を表す短母音記号を独立表記する形で転用(誤用)したものと見るわけです。要するに、ここでも一種の「GANTZ語」的な要素が絡んでいると想像すると分かりやすいかも知れません。

 上記を前提にすると、直後の ل 「L」(ラーム)と合わせ「AAL」と綴ってあるという見方が一応できそうです。

 そしてこの「AAL」が何かの略語だとすると、左欄のとおり、いくつか関係のありそうなものを挙げることができます。

 BASHAR (?)  人間 / バシャール (?)

参考
バシャール - Wikipedia

2012/06/02 セル追加

 BASAR (?)

2012/06/02 セル追加

 バサラ / 伐折羅 (?)

参考
バサラ - Wikipedia
十二神将 - Wikipedia

2012/06/02 セル追加

 AAL (?)

↓いずれかの略語(?)

・Above Airdrome/Aerodrome Level (飛行場面上)
・Aircraft Approach Limitation (航空機接近制限)
・Aircraft Approach Light (航空機進入灯)

(3) コマ上部の4行 判別不可  
   
20P目3コマ目
(1) コマ右下の文字列2つ
(縦に表示)

 本来の角度から右に90度回転されて表示されているようです。

(a) 1つ目(右側) بزهلن

↑2012/05/12

بزهلر

 2文字目の ز 「Z」(ザーイ)は و 「W/U」(ワーウ)と形が似ていることからこれを都合良く誤植と決めつけさせていただくと(笑)、発音が「BUHLER」(ビューラー)となり、ドイツに本社を置き車関連のカスタマイズ製品を扱う老舗会社である『Büler Motor』(ビューラーモーター)社が元ネタであるように思えてきます。

2012/05/12 追記

 位置的に見て同じ文字列(の末尾2文字)が映っていると思われる19P目3コマ目(1)のほうで良く確認したところ、末尾の文字は ر 「R」(ラー)ではなく ن 「N」(ヌーン)だったようなので、原文欄を修正しておきました。こちらのコマでは ن の左上部が小島多恵の髪の毛に隠れて ر のように見えてしまっていた、というわけです。

 ところで、一度に2箇所も誤植だとする見方は流石に難しいので、今回の訂正により先の『Büler Motor』社の線はだいぶ薄くなったと考えるべきかも知れません。ただ、そもそも誤植という見方をせずとも、今回はガンツ装備(乗り物)に表示された文字だという事情がありますので、(形の似た文字に置き換わるという)この手の誤字はガンツに付き物だったということを考えますと、まだ若干の可能性は残っているのではないかという気もします(笑)。

 特徴的な誤字を含むいわゆる「GANTZ語」が果たして装備品(乗り物含む)にまで付きまとうものなのかは定かでありませんし、ガンツの誤字という理由付けは、様々な「こじつけ」を容易にしすぎるのでもちろん注意が必要なわけですが、差し当たり有力な手掛かりが得られるまでの間、あり得そうな元ネタを想像しながら楽しむという意味では、悪くないようにも思います。

 なお、ここで「ガンツ」と呼んだのは今は亡き東京のガンツのことではなくシステムの総称的な意味合いとしてです。

 ガンツの誤字(または原稿の誤植)と見た場合 

بوهلر

 BZHLN  ?
 BUHLR
 ↓
 BÜHLER
 BUHLER / BUEHLER

※あくまで憶測です
 ビューラー
 ↓
 ビューラーモーター社(?)

参考(いずれも英語ページです)
www.buehlermotor.com
Bühler Motor - Wikipedia

(b) 2つ目(左側)

نكَنتز

 少し調べたところ、アラビア語には「G」の音価が無いらしく、 ج 「J」(ジーム)や ك 「K」(カーフ)で代用することがあるようです。
 それに加えて、このコマの ك 「K」にはファトハ(短母音の「A」(ア)の音を表す記号。「´」という形をしていて文字の上に記されます。)が付いていますので、それを表記に反映させると「NKANTZ」となり、どことなく「GANTZ」を意図したかのような字面となります。
 頭の ن 「N」については、ギリシア語の二重子音字(例えば、語頭の「NT」で濁った「D」の音になるなど。)を何となく連想させますので、ひょっとすると、純粋なアラビア語というわけではなく、いくつかの言語に倣って創作した独自の表記ルールを織り交ぜているのかも知れません。

 なお、上では كَ 「ファトハ付きのカーフ」という前提で書きましたが、これに似た形をし、かつ「G」の音を持つ گ 「ガーフ」という文字がペルシア語には存在するみたいでして、もしかしたら、そちらの文字かも知れません(各欄の下段が گ 「ガーフ」と見た場合です。)。

نگنتز

 NKNTZ

 ↓ファトハを表記に反映

 NKANTZ

 ↓独自の二重子音字?

 GANTZ

※あくまで憶測です
 ガンツ(?)
 NGNTZ